糖化とは?老化の原因「細胞のコゲ」を防ぐために40代から血糖値を意識する理由
「最近、肌のハリがなくなってきた」
「昔より疲れやすくなった」
「食後に眠くなることが増えた」
「40代になってから、なんとなく体の調子が悪い」
年齢を重ねると、こうした変化を感じることがあります。
前回は、老化の原因の一つとして考えられている**「酸化」**についてお話ししました。
そして実は、老化を考えるうえでもう一つ無視できないものがあります。
それが、**「糖化」**です。
糖化はよく、
「細胞のコゲ」
と表現されます。
では、そもそも糖化とは何なのでしょうか?
そして、なぜ40代以降は糖化や血糖値を意識したほうがいいのでしょうか?
今回は、糖化と老化の関係、AGEs(最終糖化産物)、そして40代からできる糖化対策について、できるだけわかりやすく解説します。
糖化とは?「細胞のコゲ」と呼ばれる理由
糖化とは、体内で糖とタンパク質などが反応することで生じる一連の反応のことです。
その過程で生まれる物質の一つが、
AGEs(エージーイーズ)
です。
日本語では最終糖化産物と呼ばれます。
AGEsが体内に蓄積すると、さまざまなタンパク質の性質や機能に影響することが知られています。
これが、老化との関係で糖化が注目されている理由の一つです。
糖化が「細胞のコゲ」と表現されるのも、このイメージからです。
もちろん、実際に細胞が食べ物のように「焦げる」という意味ではありません。
あくまで、糖とタンパク質などの反応によって生じる変化を、イメージしやすく表現した言葉です。
糖化が老化と関係するのはなぜ?
では、糖化すると何が起こるのでしょうか?
私たちの体は、タンパク質によって作られている部分がたくさんあります。
例えば、肌のハリや弾力に関係するコラーゲンなどもタンパク質です。
こうしたタンパク質に糖化反応が起こり、AGEsが蓄積すると、タンパク質の性質や機能に影響を与える可能性があります。
その結果、
- 肌のハリや弾力
- 血管などの組織
- 筋肉を含むさまざまな組織
など、体のさまざまな場所に影響する可能性があります。
もちろん、老化の原因が糖化だけというわけではありません。
酸化、炎症、紫外線、ホルモンの変化、生活習慣など、さまざまな要因が関係しています。
ただ、
「糖化も老化を考えるうえで無視できない」
ということは、40代以降の健康を考えるうえで知っておきたいポイントです。
糖質は悪者ではありません
ここで、非常に大切なことをお伝えします。
糖化の話をすると、
「じゃあ糖質を食べなければいいんですね?」
と思う方がいるかもしれません。
でも、それは違います。
糖質は悪者ではありません。
糖質は、私たちが活動するための重要なエネルギー源です。
ご飯、パン、麺、果物など、糖質を含む食品は私たちの食生活に欠かせません。
問題なのは、
必要以上に糖が余りやすい状態が繰り返されること。
特に、血糖値が高い状態が慢性的に続くことは、健康上のさまざまな問題につながります。
だからこそ、
「糖質をゼロにする」
ではなく、
「血糖値を適切にコントロールする」
という考え方が重要になります。
なぜ現代人は糖を摂りすぎやすいのか?
ここで、人類の生活を少し考えてみましょう。
人類は長い歴史の中で、食料をいつでも簡単に手に入れられる環境で生きてきたわけではありません。
ところが現代では、糖質を含む食品が身近にたくさんあります。
例えば、
- パン
- おにぎり
- 菓子パン
- 麺類
- お菓子
- 甘い飲み物
- デザート
- 加工食品
など。
コンビニに行けば、いつでも簡単に購入できます。
甘いものが食べたければ、すぐに手に入ります。
つまり、
「糖質を摂ろうと思えば、いつでも簡単に摂れる」
という環境になっています。
一方で「糖を使う機会」は減っている
そして、もう一つ考えたいのが運動量です。
昔に比べて、私たちは体を動かす機会が減っています。
例えば、
Uber Eatsなどのデリバリーサービスを使えば、家から出なくても食事が届きます。
リモートワークなら、通勤のために歩いたり電車の駅まで移動したりする必要もありません。
シェアサイクルや電動キックボードなど、移動を便利にしてくれるサービスも増えました。
もちろん、こうした便利なサービスが悪いわけではありません。
僕も便利なものは使います。
ただ、考えたいのは、
糖質を摂りやすくなった一方で、日常生活で体を動かしてエネルギーを使う機会は減っている
という現代の環境です。
こうした環境では、エネルギー収支や血糖値のコントロールが難しくなりやすい。
だからこそ、40代以降は食事と運動の両方を意識することが大切です。
だから「血糖値」が重要になる
僕がこのVoicyでも、血糖値について何度もお話ししている理由がここにあります。
血糖値というと、
「糖尿病の人が気にするもの」
「ダイエットしたい人が気にするもの」
というイメージがあるかもしれません。
もちろん、ダイエットや生活習慣病予防という意味でも血糖コントロールは重要です。
でも、40代以降はもう一つ、
「健康的に年齢を重ねるため」
という視点でも考えてみてほしいと思っています。
血糖値が大きく変動しやすい食生活を続けるのではなく、日々の食事や運動を通して血糖値を適切に管理する。
これは、これから先の健康を考えるうえでも大切な習慣です。
僕は「糖質大好き芸人」でした
ここで、僕自身の話をします。
僕は36歳まで18年間、お笑い芸人をやっていました。
そして当時の僕は、まさに**「糖質大好き芸人」**でした。
菓子パン。
和菓子。
ビール。
ラーメン。
チャーハン。
コンビニに行けば、大盛りパスタ。
ラーメンを食べたら必ず替え玉。
牛丼チェーンに行けば特盛。
定食屋に行けば、ご飯のおかわり3杯。
これが当たり前でした。
今考えると、
糖を入れることに関しては、かなりのプロフェッショナルでした。
しかも、
運動しない。
睡眠不足。
毎晩お酒。
タバコも吸う。
そんな生活をしていました。
今振り返ってみれば、健康的な生活とは程遠かったですね。
糖質を「抜く」のではなく「余らせない」
だからといって、僕は、
「糖質を食べるな」
と言いたいわけではありません。
むしろ、糖質は私たちにとって大切なエネルギー源です。
大切なのは、
必要以上に摂りすぎないこと。
そして、
摂ったエネルギーをきちんと使うこと。
そのためには、食事だけではなく運動も重要です。
例えば、
- 主食の量を適量にする
- 甘い飲み物を習慣にしない
- 野菜やタンパク質を一緒に食べる
- 食後に軽く歩く
- 日常的に体を動かす
- 食事の回数や時間を極端に乱さない
など、できることはいろいろあります。
糖質を完全に排除するのではなく、血糖値が安定しやすい食べ方と生活習慣を作ることが大切です。
「食後に眠い」は年齢のせい?
40代以降の方から、
「昼食を食べると眠くなる」
「午後になると体が重い」
「ずっと疲れている感じがする」
という話を聞くことがあります。
もちろん、こうした症状には睡眠不足やストレス、運動不足など、さまざまな原因があります。
ですから、
「午後眠い=糖質の摂りすぎ」
と単純に決めつけることはできません。
ただ、食後の強い眠気やだるさが頻繁にあるのであれば、
「最近の食事はどうだろう?」
「甘いものや精製された炭水化物に偏っていないかな?」
「睡眠は足りているかな?」
「運動不足になっていないかな?」
と、自分の生活を見直すきっかけにしてみるのはおすすめです。
40代からの糖化対策は「引き算+足し算」
糖化対策というと、
「糖質制限しなきゃ」
「甘いものは一生食べちゃダメ」
と考えてしまう方もいます。
でも、僕がおすすめしたいのは、極端な制限ではありません。
老化を進める可能性のある習慣を一つずつ減らし、健康的な習慣を足していくこと。
例えば、
減らしたいもの
- 甘い飲み物の習慣
- お菓子の食べすぎ
- 菓子パン中心の食事
- 主食だけで済ませる食事
- 運動不足
- 睡眠不足
- 過度な飲酒
増やしたいもの
- 野菜
- 魚
- 肉・卵・大豆製品などのタンパク質
- 食物繊維
- 適度な運動
- 食後の軽い活動
- 十分な睡眠
このように考えると、糖質を敵にする必要はありません。
10年後も若々しくいるために
40代になると、
「もう年齢だから仕方ない」
と思ってしまうことがあります。
疲れやすくなった。
体重が落ちにくい。
肌の調子が悪い。
体が重い。
こうした変化をすべて「年齢のせい」にしてしまう。
でも、そこで一度立ち止まってみてください。
本当に全部が年齢のせいでしょうか?
もちろん、加齢による変化はあります。
しかし、生活習慣によって変えられる部分もあります。
だからこそ、
「年齢だから仕方ない」で終わらせない。
これが40代からの健康づくりでは大切だと思います。
10年後も若々しくいたい。
60歳を過ぎても海外旅行を楽しみたい。
家族と一緒に元気に過ごしたい。
自分の足で好きな場所に行きたい。
そのために、今からできることを少しずつ始める。
それが、僕が考える「老けない健康ダイエット」です。
まとめ|糖化を防ぐために40代から血糖値を意識しよう
今回は、老化の原因の一つとして注目されている糖化についてお話ししました。
糖化とは、体内で糖とタンパク質などが反応することで起こる一連の反応です。
その過程で生じる**AGEs(最終糖化産物)**は、体内のタンパク質などに影響を与えることが知られています。
そして、糖化を考えるうえで大切なのが血糖値のコントロールです。
ただし、
糖質=悪
ではありません。
糖質は大切なエネルギー源です。
重要なのは、糖質を極端に制限することではなく、
必要以上に摂りすぎないこと。
そして、
食べたエネルギーをきちんと使うこと。
そのために、
- 食事のバランスを整える
- 甘い飲み物やお菓子を摂りすぎない
- 野菜やタンパク質をしっかり食べる
- 適度に運動する
- 睡眠をしっかり取る
- 日常的に体を動かす
といった基本的な生活習慣を整えていきましょう。
老化は、ある日突然やってくるものではありません。
毎日の食事。
毎日の睡眠。
毎日の運動。
そうした小さな積み重ねが、10年後、20年後の体を作っていきます。
「糖質を抜く」のではなく、「糖を余らせない」。
そして、
「年齢だから仕方ない」と諦める前に、今の生活を一度見直してみる。
40代からの健康と若々しさを考えるなら、まずは今日の食事から始めてみてはいかがでしょうか。